西武・田辺監督代行「平常心」で指揮も“初戦”サヨナラ負け

[ 2014年6月6日 22:45 ]

<巨・西>延長10回、サヨナラ負けにガックリの田辺監督代行(右端)

交流戦 西武3―4巨人

(6月6日 東京D)
 田辺・西武は悔しいサヨナラ負けでの船出となった。同点に追いつき、突入した延長10回、この回からマウンドに送った5番手・豊田が誤算だった。2者連続安打を浴び無死一、三塁のピンチを背負うと、続く代打・横川にサヨナラ打を許した。

 「選手は集中して戦いに臨んでくれた。緊張もせず、平常心でできました」。伊原監督の休養を受け、打撃コーチから昇格し指揮を執った初戦。田辺監督代行は試合後、そう振り返った。

 先手は握った。5回、先頭・脇谷が右前打で出塁すると、犠打で1死二塁から金子の右越え二塁打で先制。さらに2死三塁から渡辺の中前打で追加点を奪った。

 だが、先発・菊池が崩れる。援護を受けた直後の5回、ヒットと四球で1死一、二塁からロペスに高めに浮いたチェンジアップを左中間に運ばれ、痛恨の3ラン被弾で逆転を許した。

 それでも7回、打線は粘りをみせた。代打・星の左翼線二塁打から2死二、三塁とし、主将の栗山が中前打を放って同点に追いついた。伊原監督が“最後”の指揮を執った4日のDeNA戦(西武D)後、選手のみでミーティングを行った。「伊原監督に教わったことを生かして一致団結してやっていこう」。ナインに向かって再出発を促した栗山。自分のバットでチームを鼓舞した。

 あと一歩届かなかった。借金は1つ増え14。“新生・西武”の厳しい戦いは続く。

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