雄平「まさか獲れるとは」 転向打者の月間MVPはセ2人目

[ 2014年6月6日 14:27 ]

5月16日の中日戦の4回、右前先制適時打を放つヤクルトの雄平

 ヤクルト・雄平が6日、プロ12年目で初の月間MVPを受賞した。

 今年はバレンティンの後を打つ5番に定着。5月は25試合に出場してリーグ2位の打率・364、同8本塁打。長打率・646はリーグ1位だった。

 02年ドラフト1位で投手として入団。通算18勝を挙げたが伸び悩み、10年に野手転向。転向5年目で、初の「タイトル」となった。

 打撃のタイトルは「人生初めてです。周りも凄い成績を残しているし、まさか獲れるとは思っていなかった」と雄平。「4月は調子が悪くても使ってもらい、小川監督、杉村コーチ、真中コーチにアドバイスしてもらって良くなった。そのおかげで獲れたので感謝している」。小川監督の助言は「(スイングが)中途半端になっているから、結果を気にせず、思い切り自分のスイングをした方がいいんじゃないか」というもの。以降は当てにいく打撃ではなく、フルスイングを心掛けて好結果を出した。

 1軍で登板した投手が打者に転向して月間MVPを獲得するのは、93年9月の中日・仁村徹以来、セでは2人目。雄平は野手転向して良かったか問われると「まだ、振り返る余裕がない。ただ、投手で入って、野手に転向させてくれた球団には感謝したい。転向した当初は、こんなこと(月間MVP)は想像もしていなかった」と語った。

続きを表示

2014年6月6日のニュース