マー君9勝!またクオリティースタート ヤ軍連敗止めた

[ 2014年6月6日 05:09 ]

<ヤンキース・アスレチックス>力投する田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース2―1アスレチックス

(6月5日 ニューヨーク)
 ヤンキースの田中将大投手(25)が5日(日本時間6日)、アスレチックス戦に先発し、6回を5安打1失点の4奪三振で9勝目(1敗)を挙げた。ア・リーグ西地区首位のアスレチックス戦は初登板。初回にソロ本塁打を浴びたものの追加点を許さず、チームの連敗を4で止めた。

 ヤンキースは田中が8勝目を挙げた5月31日のツインズ戦を最後に4連敗中。アスレチックスはヤンキース戦の2連勝を含む5連勝中と、中4日の田中は連敗阻止の期待を背にマウンドに上がった。

 初回、田中は1死から2番ジェイソに不用意な初球の真ん中高めを右翼席に運ばれ、1点を先制された。5月3日のレイズ戦以来、登板6試合ぶりに本塁打を浴びたが、その後は丁寧に低めを突いた。

 アスレチックスは前日まで四球がリーグトップの250。選球眼の良さが持ち味の打線に対して、田中も制球重視で四球を与えない。4回は2死から連打を許したものの、6番ローリーをスライダーで空振り三振。5回にはクリスプにこの日、唯一の四球を与え2死一、二塁とされたが、初回に本塁打を打たれたジェイソを遊飛に抑えた。

 打線は初回1死一塁で3番エルズベリーの右翼フェンス最上部に当たる大飛球が本塁打からチャレンジで覆り二塁打に。後続が倒れてこの回無得点だったが、2回に8番ソリアーノの適時打で同点。3回にはガードナーの右越えソロ本塁打で勝ち越した。

 結局、田中は104球を投げ、6回で交代した。8回に1死一、二塁で途中出場のイチローが右中間の飛球をスライディングしながら好捕。救援陣が踏ん張り1点リードを守り切った。

 ア・リーグ投手部門で月間MVPを初受賞した5月に続き、6月も順調なスタートを切った田中。今季メジャーでただ一人続けているクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)は12試合に伸びた。防御率はア・リーグトップの2・02と1点台目前だ。

 次回登板は10日(同11日)の敵地シアトルでのマリナーズ戦が濃厚。岩隈久志投手(33)も先発見込みで、かつての同僚による投げ合いが実現しそうだ。

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