金子 144球“ノーヒッター”から中5日!虎狩りへ直訴

[ 2014年6月6日 05:30 ]

キャッチボールをする金子

交流戦 阪神―オリックス

(6月6日 甲子園)
 オリックスが先発ローテーションを変更し、エースの金子千尋投手(30)が、中5日で6日の阪神戦に回る。森脇監督が「本人が希望しているということ」と明かしたもので、金子の直訴が発端。有力だった7日の第2戦から登板間隔を詰めて、今季2度目の中5日に挑むことになった。

 金子は5月31日の巨人戦で9回無安打無失点。味方の援護がなく、ノーヒットノーランは達成できなかったが、快挙には違いない。9回で144球も球数を要したが、登板後は「144球、投げた感じはない。そんなにいったんだという感じ」とケロリ。常識的には考えづらいが、前回の熱投から中5日での登板となった。

 森脇監督は「金子の意気込みは非常に頼もしく感じる。前回はナイスピッチングでは収まりがつかないノーヒットノーランだった。勝ち星がつかなかったことに野手は奮起してくれれば」と必勝を宣言。2連戦の初戦を取ることで、一気に連勝を狙う腹づもりで、指揮官とエースの思惑が合致したようだ。

 能見とは昨年6月1日以来の投げ合い。その時は1安打完封した能見に軍配が上がったが、今回は違う。ここまで前田健、菅野との投げ合いで1点も奪われず、交流戦は無失点中。5月16日ソフトバンク戦(京セラドーム)の5回から21イニング連続無失点と手がつけられない好調さだ。能見がリーグ記録を狙っている三振数でも「意識して狙わない」というものの、12球団断トツの102奪三振と貫禄の違いを見せている。

 この日はほっともっと神戸でのチーム練習に参加し、言葉数少なく引き揚げたが、巨人戦後に「僕の使命はチームの勝利」と、個人記録よりも優先して白星奪取を誓った。今回も甲子園が静まりかえる快投が期待される。

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2014年6月6日のニュース