バット折れても心折れず…阪神ゴメス とことんフルスイング

[ 2014年3月21日 05:44 ]

ゴメスは練習を終え笑顔を見せながら引き揚げる

 ゴメス流貫く! 阪神の新助っ人、マウロ・ゴメス内野手(29)が20日、横浜スタジアムの室内練習場で軽めの調整を行った。DeNA戦が雨天中止となり、貴重な実戦機会を逸したものの「日本は雨が多いネ」と意に介さず。今後のテーマに「狙い球を絞るより、甘い球を積極的に打っていく」ことを掲げ、日本野球の対応に際し、自分の形を決して崩さないことを宣言した。

 「今まで通りのスタイルだよ。甘い球を逃さないように、という意識で打席に立っている」

 ある意味、鮮烈なデビュー戦だった。18日ヤクルト戦(神宮)で1軍初出場したG砲は、2打席連続内野安打発進。翌19日ロッテ戦(QVCマリン)でも激走を披露し内野安打。加えて、実戦に本格復帰した15日の教育リーグ・中日戦(ナゴヤ)からだけでも、打撃練習と合わせてバットを3本折っている。どんどんフルスイングすることによる“副産物”。「まだタイミングが合ってない」という課題を克服すべく、オマリー打撃コーチ補佐からも「変化球が多い」という日本投手の特徴についてレクチャーを受けている。

 「きのう(19日)はスライダーやチェンジアップなど、変化球もたくさん見られた。いろんな球を見て慣れていく」

 先日、実弟が来日し、共同生活を始めた。「今まで一人だったからね。スペイン語を話せるし、リラックスできる」。大きな支えとともに、一気にギアチェンジを図る。

 和田監督は「試合やりたかったね。ゴメスを打席に立たせたかった」と雨空を見上げた。ただ、自身の方向性を再確認できた一日だととらえればいい。21日からのオリックス3連戦(京セラドーム)で、いよいよ関西の虎党に勇姿を届ける。敵地で快足は十分見せつけた。ならば今度は地元で、豪快な一発をぶちかます。

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2014年3月21日のニュース