都小山台 心強い「先輩」赤とんぼもベンチ入り

[ 2014年3月21日 07:50 ]

バッティングセンターで打撃練習する都小山台ナイン

 第86回選抜高校野球大会は21日に甲子園で開幕する。21世紀枠の都小山台(東京)は初日の第3試合で履正社(大阪)と対戦する。

 都小山台は心強い「先輩」もベンチ入りする。今大会でナインが使用するバッグには赤とんぼの刺しゅうが施されている。06年、自宅マンションのエレベーター事故で亡くなった部員・市川大輔(ひろすけ)さん(享年16)のシンボルだ。

 事故後の11月に行われた練習試合中、赤とんぼが福嶋監督の元へ飛んできて止まり、しばらく飛び立とうとしなかった。「大輔かと思った」と指揮官。以来、たびたび同校グラウンドには赤とんぼがやってくる。

 伊藤主将は「赤とんぼが現れるかどうか分からないけれど、勝って先輩に良い報告ができれば」と言った。歴史的1勝を目指す都小山台ナイン。バッティングセンターの快音を、市川さんの夢だった聖地でも響かせる。
 

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