前中日・山崎氏 引退試合も真剣勝負「まぐれでもヒットにならんかなと」

[ 2014年3月21日 05:30 ]

背番号は中日最初の「22」に決まり笑顔の山崎

 異例の「3度目入団会見」だ。21日の楽天戦(ナゴヤドーム)での引退試合出場のため、1日限定で選手に復帰する山崎武司氏(45)が20日、名古屋市中区の球団事務所で入団契約。直後の会見で22番のユニホームに袖を通し、フルスイングを誓った。

 「ドラゴンズには本当に気を使っていただいたし、選手という形でナゴヤドームに立てるのはこの上ない幸せ。今できるフルスイングをしたい」

 NPBでは前例のない「1日限定契約」。他の選手同様、統一契約書にサインし「27年間の(現役生活)うち、納得いかずに印鑑を押したこともあったけど、きょうは晴れ晴れとした気持ちで押させてもらった」と笑顔を見せた。西山球団代表によると年俸は「日割り計算で数万円」となる。

 「4番・DH」で1打席立つ予定だが、運動不足のため体重は現役時代より5キロ増えた115キロ。「格好つけなので、まぐれでもヒットにならんかなと。体は動かさずに頭の中だけで思っている」と笑わせた。背番号は昨季引退した時の7ではなく、プロ入り時の22を選択。今は大野が付けておりきょうだけは22番が二人となるが、事前に実行委員会の了解を取り、大野本人の快諾も得た。

 86年にドラフト2位で入団し、オリックス、楽天を経て12年に10年ぶりに古巣復帰。名古屋で愛された個性派打者が、故郷と「第2の故郷」という東北楽天のファンの前で最後の雄姿を見せる。

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2014年3月21日のニュース