159キロはじき返した打球は180キロ 識者が分析

[ 2014年3月21日 05:30 ]

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オープン戦 レッズ3―6ロイヤルズ

(3月19日 サプライズ)
 159キロをジャストミートした今回の打球は、どれほどのスピードだったのだろうか。「野球物理学」というサイトを運営しているイリノイ大のアラン・ネーサン名誉教授は大リーガーがバットの芯で捉えた打球の速度を求める公式を「(球速×0・2)+(スイング速度×1・2)」と定義している。

 スイング速度はメジャーの平均以上の打者で160キロを超えると言われ、打ち返した1メートル91、109キロの強打者ペレスも平均以上のスイング速度が見込まれる。仮に160キロとすると今回の打球速度は時速223・8キロとなる。

 だが、早大スポーツ科学学術院の矢内利政教授(48)はネーサン名誉教授の定義を参考にしつつ「速度が上がるほどボールが変形するなどの他の影響も受けるので、必ずしも数値は比例していかない」と説明。ボールが変形すれば、力は十分に伝わらないとし、同教授は今回の打球速度について「180キロ程度ではないか」と推測した。

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