新井 過去最大級の護摩行「最後は全身しびれていた」

[ 2014年1月14日 05:30 ]

新井は燃え上がる炎を前に祈願を行う

 阪神・新井貴浩内野手(36)が13日、オフ恒例としている鹿児島・最福寺での護摩行に励んだ。精神鍛錬として課してきた荒行は節目の10年目。初心に立ち返り、新外国人、ゴメスとの一塁の定位置争いへ向けて決意を新たにした。

 昨年と同じ1時間40分で昨年より1000枚多い3000枚の護摩木が燃やされた。しかも火力を増すために事前に湿気を含まされていた。火の勢いが例年より増したのは必然だ。過去最大級の厳しい修行に、広島・石原とともに心と身をさらした。「何も考えられなかった。しっかり声を出さなかったら倒れそうだった。最後は全身がしびれていた」。新井は赤く腫れた顔で辛うじて言葉を絞り出した。

 最初に最福寺の門をくぐったのは04年12月だ。伸び悩み、殻を破るために、兄と慕う金本氏も通っていたこの場所にやってきた。迎えた05年の開幕戦は控えながら、外国人選手の故障離脱から出場機会を得て本塁打王へ飛躍した。

 「ここへ最初に来た時はレギュラーを獲りたいという気持ちだった。節目の10年目。原点に返る。(入門)1年目と同じ気持ちでやりたい。初心に戻るいい機会になった」。今季はレギュラー確約が消えた。むしろ一塁の定位置ではゴメスの優先起用を覚悟するのが現実的だ。逆境からはい上がるために“原点”に立ち返った。

 修行の師、池口恵観法主(77)からは「快打炎心」の言葉を授かった。「気が抜ける時があると言われた。常に気を入れて球を打ち返すようにということ」。2泊3日の行程は初日を終え、まだ残る2回の護摩行ではさらに過酷さを増す予定だという。文字通り心に“炎”をまとい、勝負の春へ向かう。

 ▽護摩行 インド伝来、密教最高の修行法。燃え上がる炎の前で全身全霊を込めて不動真言を唱えることにより、すべての煩悩を焼却するとともに息災を祈願する。通常2時間、長いものでは8時間に及ぶものもある。烏帽子山最福寺は鹿児島県南部に位置する真言宗の寺で、室町時代から真言密教の正統を受け継ぐ。

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