6年ぶりマウンドで「残念」4回5失点 タ軍バーランダー

[ 2012年10月25日 12:53 ]

ジャイアンツ戦の3回、サンドバルに2打席連続本塁打とを浴びたタイガースのバーランダー

ワールドシリーズ第1戦 タイガース3―8ジャイアンツ

(10月24日 サンフランシスコ)
 タイガースの絶対的エース、バーランダーが4回5失点で降板。リーグ優勝決定シリーズまで3戦3勝、防御率0・74と圧倒的だったが、6年ぶりのワールドシリーズのマウンドは精彩を欠き「残念だ。相手がよく打った。言い訳しようがない」と肩を落とした。

 22日まで戦っていたジャイアンツとは対照的に、リーグ優勝を決めた18日以来の試合だった。バーランダーは16日以来の登板で「直球が思うように走らなかった」と感覚のずれを口にした。

 初回は2死から3番打者サンドバルに、追い込んだ後の速球が高めに浮き、中越えに先制のソロ本塁打を浴びた。

 0―1の3回は2死から、打ち取ったと思われた打球が三塁ベースに当たって二塁打となる不運。次打者の中前打で2点目を許し、サンドバルには2打席連続本塁打となる2ラン。この回3点を失った。4回は相手先発ジトの適時打で5点目を失った。

 本格デビューした2006年にワールドシリーズに進出。第1戦を任されたが「嵐の中にいるような感覚」と3回までに4失点し、5回0/3を7失点KO。雪辱の舞台でも序盤でリズムを崩して悪夢の再現となり、チームは黒星発進となった。
 
 強力打線も5回まで無得点。三冠王のカブレラが6回に適時打を放ったが、相手チームのサンドバルが3本塁打を放ったことに「ワールドシリーズは予期できないことが起こる。それが起こった」と驚くしかなかった。
 
 巻き返しを図るリーランド監督は「野球に勢いというものはない。投手が勝負を左右する。特に先発が鍵になる」と奮起を促した。(共同)

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2012年10月25日のニュース