阿部はあくまで捕手!満身創いでもDH制でも守備の要は不動

[ 2012年10月25日 06:00 ]

原監督(左)の信頼も厚い巨人・阿部(中央)

 巨人は27日からの日本シリーズに備えて東京ドームで全体練習を再開。阿部だけが両足首の状態などを考慮され打撃練習などを外れたが、首脳陣はDH制が採用される敵地での第3~5戦でも、変わらず捕手としてマスクをかぶらせる方針だ。

 「捕手の阿部、というのは簡単には変えられない。負担の大きいポジションだが、阿部はずっと捕手でいくと思う」。岡崎ヘッドコーチはDHについて多くの選択肢がある、とした上で正捕手の重要性を説いた。

 シーズン中から腰痛、膝痛、足首痛と満身創いの阿部は、21日のCSファイナルS第5戦で右足に自打球を当てるなど状態は万全ではない。この日はグラウンドに姿を現さず治療などを行った。敵地でDHに据えれば体の負担が軽減され、より打撃に専念させることもできるが、可能な限りは守備力に期待して捕手に据えたい考えだ。

 阿部は「あすも様子を見ながらだと思う。27日には元気に試合に出られるよう準備したい」と話した。リードに期待がかかる日本ハム対策は「二岡さんが代打をしているくらいしか知らない。これから」とかわしたが、4番・中田の名前を挙げられると「彼だけじゃないから。みんないい打者がそろってる」と警戒した。

 「日本ハムは元気で生きのいいチーム。巨人はセ・リーグの代表でいく。それを前面に出すことが大事」と原監督は決戦に向け話した。その扇の要に主将で、4番で、正捕手という一人3役を託す阿部がどんと構える。

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2012年10月25日のニュース