被災3県の中高生ら 大リーガーから指導

[ 2011年8月12日 13:20 ]

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の中学、高校の野球部員ら16人が11日、米東部メリーランド州ボルティモアの大リーグ、オリオールズの本拠地球場で現役選手2人から指導を受けた。

 16人はグラウンド脇のブルペンに集まり、巨大な観客スタンドを見上げ興奮気味。選手らに「今まで投げた最速の球は」などと次々に質問した。選手が投球フォームの解説を始めると、じっと聞き入った。
 ゴロの捕球にも挑戦。16人それぞれが捕球するたび、選手から「グッド」と声が飛んだ。
 岩手県陸前高田市立広田中3年の佐々木透磨君(14)は「さすがプロ。威圧感があった」とうれしそうな様子。宮城県石巻市立万石浦中の小黒沢真弥教諭(32)も「学校はまだ避難所になっており、練習ができない。今日の機会はありがたかった」と感慨深げだった。
 指導したオリオールズのバーケン投手は「被災地の困難な状況が好転することを望む。(子どもには)いい経験になったと思う」と語った。
 中高生らは米政府の招待を受け8日に訪米、9日にはクリントン国務長官と面会している。(共同)

続きを表示

2011年8月12日のニュース