九州国際大付まさかの初戦敗退…指揮官「一生懸命戦った」

[ 2011年8月12日 06:00 ]

<関西・九州国際大付>初戦で敗れ甲子園の土を拾う九州国際大付・三好(右から2人目)

第93回全国高校野球選手権大会2回戦 九州国際大付2-3関西

(8月11日 甲子園)
 今春センバツ準優勝校の九州国際大付が、まさかの初戦敗退。自慢の強力打線が5安打に抑え込まれ、主将の高城は「最初は(負けた)実感がなかった」と現実を受け入れるのに少し時間がかかった。

 若生正広監督も無念さをにじませた。故郷・仙台が震災に遭ってこの日で5カ月。センバツ後、妻の正子さん(52)を残す自宅に帰郷する予定を「やっぱり大旗を持ってでないと帰れない」と取りやめ、夏に懸けた。3日前には岩手・陸前高田の津波にのみこまれて他界した東北高時代の教え子・伊藤進太郎さん(享年28)の祖母から手紙が届いた。その文面を読み、消防団員として人々を避難させて自らは犠牲になった教え子の最期の様子をあらためて知った。同封されていたTシャツとタオルには「がんばっぺし」の文字。被災地への思いを刻み直した戦いに敗れたが、指揮官は「一生懸命戦った。少しは伝わったと思う」と話した。

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2011年8月12日のニュース