宮本39歳11カ月 サード最年長Gグラブ!

[ 2010年11月12日 06:00 ]

コーチとして二遊間の指導にあたるヤクルト・宮本(右)

  守備の名手に贈られる三井ゴールデングラブ賞が11日、発表された。セの一塁手は、92年の同賞制定以来両リーグ通じて史上初の該当者なし。阪神のクレイグ・ブラゼル一塁手(30)が86票を獲得したが、過半数を超える140票が「該当者なし」だった。ヤクルト・宮本慎也三塁手(40)は両リーグ通じ史上2番目の年長受賞。阪神・城島健司捕手(34)は捕手で史上初の両リーグ受賞となった。セの初受賞6人は04年に並ぶ最多。中日、巨人、横浜からは選ばれず、優勝チームから受賞ゼロは99年の中日以来となった。表彰式は29日に行われる。

 歴戦のつわものに新しい勲章が加わった。ヤクルト・宮本が三塁手部門で2年連続の選出。39歳11カ月(規定により11月1日時点)での受賞は、86年の衣笠幸雄(広島)の39歳10カ月を超える三塁手史上最年長となり、全部門を通じても史上2位の記録だ。
 5日に誕生日を迎えたばかりの40歳は「投票していただいてありがとうございます。偉大な先輩方に並んだとは思いませんが、同じところに自分の名前が挙がったことが凄く光栄ですし、うれしく思います」とコメントした。過去に遊撃手で6度受賞した名手は今季、三塁で125試合に出場してリーグ2位の守備率・959。通算で8度目の受賞となった。
 宮本は現在、愛媛県松山市での秋季キャンプに兼任コーチとして参加。選手業は一時封印し、内野守備の強化にあたっている。「コーチは大変。まず立ちっぱなしだし、腰が痛くなる」と冗談めかしたが、指導は厳しく丁寧だ。一、二塁間担当の4カ所ノックはノッカーとして選手を左右に振り、守備練習では田中、川端、鬼崎ら二遊間を争う選手たちに捕球時の姿勢、ステップを具体的に指導。空き時間にマシン打撃、ウエートトレーニングなど自身の調整を行っている。
 来季も受賞すれば、80年の王貞治(巨人)の40歳5カ月を超え、全部門を通して史上最年長受賞となる。「まずは試合に出ないと」と謙虚だが、通算2000本安打にもあと168。名手は来季も攻守で挑戦を続ける。

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