ロッテ新守護神候補!MAX158キロ腕をテスト

[ 2010年11月12日 06:00 ]

ロッテの入団テストを受けることとなった2Aのボブ・マクローリー

 西村再生工場が新守護神候補をテストする。ロッテはオリオールズ傘下2Aのボブ・マクローリー投手(28)ら3投手の入団テストを16日から千葉・鴨川での秋季キャンプで行うと11日、発表した。抑えタイプのマクローリーは最速158キロの直球が武器。この日FA(フリーエージェント)権行使の書類を球団に提出して、退団確実の守護神・小林宏投手(32)の代役として期待がかかる。

 日本一連覇へロッテが早くも補強に乗り出した。守護神・小林宏がこの日、FA宣言。球団関係者が「宏之(小林)の穴を埋めないと」と話すように新ストッパー獲得は急務とあって、快速右腕のマクローリーらをテストすることになった。
 マクローリーは微妙に変化する最速158キロの直球が最大の武器。切れ味鋭いスライダー、カーブ、チェンジアップも巧みに操る。07年にはマイナーリーグの球宴に出場した若手の有望株で08、09年にはメジャーで計15試合に登板した。メジャーでの飛躍が注目されたが、昨年10月に右肩関節唇損傷の手術。それでも今季途中から実戦復帰すると、2Aで19試合、3勝4敗2セーブ、防御率4・88の成績を残した。
 球団関係者は「右肩の状態がどれぐらい回復しているか見てみたい。以前の状態に戻っていれば球威は十分通用する」と説明。制球面にやや不安があるタイプでもあり、西村監督をはじめ首脳陣も直接視察して右肩の回復具合とともに現在の力量を見極めたい考えだ。
 西村監督が就任した昨秋、マーフィーとコーリーが秋季キャンプでのテストを経て入団。マーフィーは今季途中から先発に回り、エース成瀬に次ぐ12勝(6敗)、コーリーも後半戦にローテーションの谷間を埋めて4勝(4敗)を挙げチームに貢献した。川越、的場、今岡ら同じくテスト入団選手の奮闘もあって5年ぶりに日本一を奪回。西村再生工場として注目は高まった。
 投手陣の層は決して厚くない中で、西村監督の適材適所の起用が的中した今季。小林宏、西岡ら主力流出の危機の中、再び再生工場が稼働する。

 ◆ボブ・マクローリー 1982年5月3日、ミシシッピ州生まれの28歳。00年にアストロズからドラフト11巡目指名されたが契約せず、03年にオリオールズの4巡目指名で入団した。07年に1A、2Aで計27セーブ。08年8月にメジャー初昇格し、08、09年は計15試合で0勝0敗0セーブ、防御率16・46。09年に右肩関節唇の手術を受け、今季は2A19試合で3勝4敗2セーブ、防御率4・88。1メートル85、93キロ。右投げ右打ち。

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2010年11月12日のニュース