岩崎 右ひじ手術から復活期して猛トレ

[ 2010年11月12日 06:00 ]

 屈辱のシーズンを糧に、復活を期す右腕がいる。西武・岩崎哲也投手(28)は、11月1日から宮崎・南郷での秋季キャンプで連日のように厳しいトレーニングを自らに課している。

 「コーチといろいろ話をしながら、メニューをこなしている感じですね。毎年思っていることですけど、来年の開幕1軍を目指していきます」
 昨年、右ひじの手術を受けた影響で、今季はわずか1試合の登板に終わった。「シーズン中はひじの痛みは正直ありましたけど、今はだいぶ良くなっています。1年間上で投げるためには、まずは開幕1軍に入らないといけない。だから目標はそこに置いているんです」。キャンプでは毎朝ホテルから球場までランニングで移動。アーリーワーク(早出練習)では肩、ひじの強化メニューをこなしてから通常の練習に加わることを日課としている。
 チームでは貴重な右横手投げだけに、特徴を生かせば中継ぎとして戦力となる。11日に室内練習場のブルペンで投球練習を終えると、投球を見守っていた渡辺監督からアドバイスを受けた。「監督からもいろいろと言っていただきましたし、頑張らないといけないですからね」と決意を新たにした。
 今年1月にはチームメートの小野寺とともにレッドソックス・松坂の米国自主トレに同行した。「松坂さんには自分のフォームとかを見ていただいて、アドバイスをしていただいきました。参考になる部分が多かったので、アメリカに行って良かったと思います」と、メジャーリーガーの助言は大きな財産となった。
 1年目の07年には55試合に登板し、3勝2敗1セーブ、防御率2・82の成績を残した。4年目の今季は初の未勝利に終わっただけに、不本意な1年だった。来季は勝利の方程式の一角を担うため、岩崎が妥協のないオフシーズンを過ごしている。

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2010年11月12日のニュース