SK先発は門倉 2年ぶり東京Dで“恩返し”誓う

[ 2010年11月12日 06:00 ]

 日韓クラブチャンピオンシップ(13日、東京ドーム)に出場する韓国シリーズ王者、SKは悲願の打倒日本を果たすべくロッテに挑む。陣容とチームの横顔を見てみた。

韓国シリーズを4連勝で制した後、SKの金星根監督は「どうせならロッテとやりたい」と語った。05~06年、巡回コーチとして在籍した古巣との決戦。望み通りの対戦となった。05年に始まったアジアシリーズで日本から白星を奪った唯一のチームだ。07年中日、08年西武に土をつけた。最近4年間で3度、韓国王者となった実力は抜きんでる。しかし、今回はアジア大会(中国・広州)と日程が重なり、韓国代表に主力選手6人が選ばれて抜けた。エース金広鉉は過労と右顔面まひで離脱した。苦しい陣容なのは否めない。
 先発は中日、近鉄、横浜、巨人で76勝を挙げた門倉が濃厚だ。2年目の今季は開幕投手を務め、金広鉉に次ぐ14勝を挙げた。今月5日、台湾シリーズ王者・兄弟と戦った台韓チャンピオンシップ第2戦では7回零封で勝利投手となった。「金監督に恩返ししたい」と2年ぶりの東京ドーム登板に思いをはせる。抑えの李承浩につなぐ小刻み継投に勝機をみる。
 打線は長打力はないが細かな作戦、果敢な走塁で好機を生かす。ここ2年でチーム最多43本塁打の朴正権、今季限りで引退する主将のキ・ジェヒョンの左打者が中軸を務める。韓国で「野神」(野球の神)と呼ばれる金監督は「韓国王者では満足できない。世界を見据え、アジアで頂上に上り詰める」と闘志をかき立てている。

 ▽SKワイバーンズ 親会社は通信、石油関連の財閥SK(鮮京グループ)。仁川を本拠地に00年創設。日本で生まれ育った金星根監督や日本人コーチの下、ここ4年で3度韓国シリーズを制覇。「ワイバーン」は架空の動物「飛龍」。

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2010年11月12日のニュース