買収合意なら…横浜監督人事、住生活G主導

[ 2010年10月20日 06:00 ]

 横浜の買収交渉を進めている住生活グループの潮田洋一郎会長(56)が19日、都内で取材に応じ、買収に合意した場合、来季監督の選任を同グループ主導で行う方針を示した。

 同会長は、買収交渉が実現したら、の注釈付きながら「経営するならわれわれの責任で(来季監督を)選ばないといけないだろうと思う」と発言。さらに「(尾花監督の来季続投が)可とも不可とも私の段階では判断できない。(社内の)実行プロジェクトがいろいろ考えていると思う」と続けた。
 これにより確実視されていた尾花高夫監督(53)の続投は一転、新しい経営陣の判断に委ねられる。住生活グループとしては自社ブランド「リクシル」の知名度アップへ強化は不可欠だ。チームは55年ぶりの95敗を喫するなど、史上初の3年連続90敗で最下位に沈んだ。指揮官の手腕を検証したいとの意向も無理からぬところだ。
 監督人事が決定しない以上、コーチ人事にも手を付けられない。既に13日から秋季練習が始まっており、30日からは奄美大島で秋季キャンプを行う。尾花監督の続投か否か。チーム内の動揺を沈静化させるためにも早期決着が求められる。

 <松沢知事「志を持った企業に」>神奈川県の松沢成文知事(52)は19日の定例会見で、住生活グループが横浜の買収交渉を進めていることに関連し、一般論とした上で「球団を抱えるような大きな企業が利益を求めるのは当たり前。それを超えてスポーツと地域経済の発展のために汗を流す。そういう高い志を持った企業に運営してもらいたい、というのが私の考え」と話した。また住生活グループの潮田会長が買収の目的を「ブランドの知名度を高めるため」としたことを松沢知事が批判。それに潮田会長が困惑したという一連の経緯に関しては「これ以上コメントしない」と話した。

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2010年10月20日のニュース