0勝3敗 防御率6点台右腕が別人「最高の試合になった」

[ 2010年10月20日 12:01 ]

フィリーズ戦に先発し7回を2安打無失点で勝利を挙げたジャイアンツのケーン

 【ジャイアンツ3―0フィリーズ】速球と変化球を巧みに使い分け、フィリーズ打線を封じた。ジャイアンツのケーンが7回2安打無失点の好投。チームを勝利に導き「いままでで最高の試合になった」と笑顔で話した。

 「有利なカウントに持ち込んで、相手を受け身にさせたかった」。フィリーズには過去の対戦で0勝3敗、防御率6点台と苦手にしていたが「長打力のある相手に高めに投げると痛い目にあう。低めに投げるだけだった」と冷静に投げ続けた。
 制球力が衰えた7回、死球と四球で2死一、二塁のピンチを招いた。ボウチー監督はベンチを飛び出し「球数が多かったので、彼の具合を見に行った」。すでに110球を超えていたが「表情を見て、続投を決めた」とケーンに命運を託した。右腕はビクトリノを二ゴロに打ち取り、期待に応えた。
 3年連続のリーグ王者を狙うフィリーズのマニエル監督は「今日はケーンが良すぎた」と脱帽。敵将にもたたえられた勝利の立役者は「これからも毎試合が接戦になる」と気持ちを引き締めていた。

続きを表示

2010年10月20日のニュース