西岡、泣いた…そして笑顔で言った「次は日本一」

[ 2010年10月20日 06:00 ]

ウイニングボールをつかみ、泣き崩れるロッテ・西岡

 【ロッテ7-0ソフトバンク】力のない打球を大事につかんだ。ウイニングボールを手にしたロッテ・西岡は、そのままグラウンドに座り込んで泣いた。

 「うれしいというより、ずっと緊張感のある中で戦ってきてホッとしています。次は監督を日本一の男にしたい」。涙が乾くと、笑顔でそう振り返った。
 主将として、大一番を前に選手、首脳陣、裏方スタッフを集めてミーティングを開いた。3月20日のシーズン開幕戦以来の儀式。西村監督の前で声を張り上げた。「この男を、男にしよう!」。笑いを取った後、ベンチ前では全員で手をつなぎ、試合に臨んだ。5回2死から里崎が安打で出塁すると、杉内の内角直球を左翼線に運び、一挙4得点を呼び込むおぜん立てをした。
 大舞台でも動じない選手がロッテにはそろっていた。5回2死満塁から2点タイムリーを放った今江は「僕たちは3位からはい上がって失うものはない。開き直って楽しもうと思っていた」と言った。05年の日本シリーズでMVPを獲得した短期決戦男は健在だった。

 ▼ロッテ・金泰均(8回に適時打)何とかしたいと思い、バットを短く持ち、軽く振ることを意識していた。いい結果が出た。
 ▼ロッテ・西本投手兼バッテリーチーフコーチ(成瀬に)ブルペンから落ち着いていたが、変わらなかった。前回の勝ちで自信がついたと思う。
 ▼ロッテ・里崎(3安打に好リード)3位だから負けたって捨てるものがないから、プレッシャーなくやれた。風が吹いたら、つかむだけですよ。

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2010年10月20日のニュース