チェン、CS初勝利!大事な初戦で役割果たす

[ 2010年10月20日 21:49 ]

巨人との第1戦で勝利を挙げた中日・チェン

 【中日5―0巨人】いやでも重圧がかかる初戦のマウンドでチームとファンの期待に応えた。中日のチェンが七回途中まで無失点でCS初勝利を挙げた。「うれしいけど遅いかな。(CS)3年目で初勝利は恥ずかしい」と苦笑いした。

 19日に先発を告げられ「緊張した」という。だが三回に3者連続三振を奪うなど1巡目は走者を許さない完ぺきな投球。四回は直球を狙われ、連打などで1死一、三塁とされたが、ラミレスを空振り三振、阿部は二直といずれも変化球でピンチを脱した。「一球一球集中して、自分の球を信じた。点が入っても気を抜かないようにした」。粘りの投球で本塁を踏ませず、先発の役目を果たして救援陣に後を託した。
 毎年のように優勝を争ってきた中日にあって、チェンの選手生活は順風満帆ではなかった。チームがリーグ優勝した2006年は左ひじを故障して登板はなし。日本一に輝いた07年はリハビリのため育成登録だった。
 徐々に力を発揮し始めた後も、過去2年のCSは計4試合で0勝3敗。降板時にコーチから「1勝もできないな」と言われて悔しい思いもした。昨季のCS第2ステージで4回途中に降板し黒星を喫した巨人に雪辱。「これでいつもよりよく眠れる」と端正な顔をほころばせた。

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2010年10月20日のニュース