「絶不調男」田村が決めた!JR九州サヨナラ突破

[ 2010年9月5日 06:00 ]

<JR九州・日本通運>10回2死満塁、中前にサヨナラ打を放ちガッツポーズをするJR九州・田村(中央)

 【第81回都市対抗野球大会・JR九州2―1日本通運】試合を決めたのは「絶不調男」の田村だった。延長10回2死満塁、外角直球を中前にはじき返してサヨナラ勝ち。手荒い祝福を受けたヒーローは「あそこだけは自分で決めてやろうと思った」と興奮が収まらない。

 今年5月のオープン戦で骨折した左手親指には、今もプレートが入ったまま。その影響で九州予選の3試合と8月30日の1回戦、日立製作所戦まで無安打だった。この試合も3回に安打を放ったが3三振。だが田村は「外寄りの直球を狙っていた。それまでの打席も同じような球でやられていた」と冷静に狙い球を絞って3球目の獲物を仕留めた。
 投げては3投手による継投で強豪・日本通運を撃破。昨秋の日本選手権覇者が、投打がかみ合って5年ぶり8強入り。吉田監督は「こういう試合を続けていけることがウチの流れ」と88年の東芝以来22年ぶりの2大会連続全国制覇を見据えた。

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2010年9月5日のニュース