イチロー 積極スイングで因縁の球審を“攻略”

[ 2010年9月5日 15:49 ]

インディアンス戦の6回、中前打を放つマリナーズのイチロー

 【マリナーズ2―4インディアンス】フラフラと上がった打球を遊撃、中堅、左翼の3人が同時に追う。イチかバチかで飛び込んだ左翼手のやや手前にボールは落ちた。7回2死一、二塁でのタイムリー。内角に食い込む変化球を詰まりながらも遊撃後方へ運ぶ巧打だった。

 この日のイチローは普段にも増して積極的なスイングが目立った。5打席、計19球のうち、ストライクを見逃したのは1打席目の初球のみ。早いカウントからの仕掛けが印象的だ。

 試合後の記者会見は行われず、その理由は明らかにはならなかったが、この日の球審は昨年、ストライクの判定に不満げなしぐさをしたイチローに初退場を宣告したルンギ審判員。両チーム合わせて17三振中七つが見逃しによるものと、イチロー以外の打者に対しても明らかにストライクゾーンは広かった。打者不利の状況を前もって予測していたのかもしれない。

 56度目の複数安打は両リーグトップ。残り26試合で今季176安打とした。10年連続200安打に向かって、着実に進んでいる。(共同)

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2010年9月5日のニュース