逆風?東野、危険球退場…3試合で3点じゃ勝てっこない

[ 2010年9月5日 18:46 ]

 【巨人1―3中日】原監督の言葉は偽らざる本音だろう。「チームには逆風が吹いているわけだから」。巨人は中日になすすべなく3連敗。努めて明るく発した声とは裏腹に、苦悩がにじんだ。直接対決がなくなり、巨人は残り22試合すべてに勝っても、中日が残り18試合に全勝すると中日を勝率で上回れない。

 「逆風」の象徴は二回の守りだ。1死一塁で、先発の東野が堂上直に投げた7球目。すっぽ抜けた直球は頭部付近を通過したように見えたが、中日の落合監督がグラウンドに姿を見せてから死球の判定となり、東野は危険球で退場に。原監督は「審判には敬意を持って接しているが、アピールプレーのような形でジャッジを下した。あんなことがあっていいのか。納得できない」と、珍しく公然と批判を展開した。
 その後を受けた救援陣は踏ん張り、試合をつくった。しかし打線が応えられない。二回に高橋の犠飛で1点を奪ったが、その後は淡泊な攻撃を繰り返して無得点。3試合で計3得点に終わり、原監督は「点取り合戦だから。負け方も似ている中、こういう結果になった」と嘆くしかなかった。
 1分けを挟んで4連敗。最大で17あった貯金は、5月4日以来の1けたの9に減った。「こういう時に力を出さずして、いつ出すんだ」と鼓舞する指揮官の声に、選手は応えられるか。

続きを表示

2010年9月5日のニュース