クラブ化経験の重工横浜、初の4強入りで恩返し

[ 2010年9月5日 19:34 ]

 【都市対抗野球・三菱重工横浜5―2東京ガス】三菱重工横浜が初の4強入りを果たした。三回無死一、二塁から新人の五十嵐(立大出)が右中間を破り、2者をかえして勝ち越し。直前に送りバントを2度失敗したが「走者を進めるバッティングができれば」と開き直り、ミスを帳消しにした。

 三菱重工横浜は2001年のシーズン後、不況による会社の支援態勢見直しでクラブチーム化した。だが、社内の従業員からの強い要望もあって08年7月に企業チームへ復帰。4番田城や渡部らつらい時期を過ごしたメンバーが今も打線を支える。松下監督は「暗い中でやってきた選手が大きな舞台で活躍してくれているのはうれしい」と感慨に浸った。
 指揮官は「勝つことが恩返しになる」と感謝を忘れない。チームの歴史をさらに塗り替えようと、準決勝へ乗り込む。

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2010年9月5日のニュース