9回5点差で涌井が…西武まさかのサヨナラ負け

[ 2010年9月5日 06:00 ]

<楽・西>9回無死一、二塁、西武・涌井(右)は、草野に右翼線へ適時二塁打を打たれ4失点でシコースキー50と交代する

 【西武6―7楽天】西武・渡辺監督は、まさかの幕切れにぼう然としていた。9回に5点差をひっくり返されてのサヨナラ負けは球団史上初。「5点差でエース。すんなり終わらないといけない。涌井の今年のひ弱さが出た。今年の流れを決める大事な試合。その中で崩れていくのは、やっぱりまだまだ」と、怒りを押し殺しながら語った。

 8回まで4安打1失点と完投ペースだった涌井が、9回に突然崩れた。5連打で2点差と迫られたところで、シコースキーにスイッチ。守護神も2安打で同点とされると、最後は2死満塁からルイーズにサヨナラ打を浴びた。涌井は「(9回は)何も変わったところはない。普通に打たれました」と肩を落とした。
 打線に効果的な援護点をもらう展開。涌井もストライク先行で投げ進めることができた。8回までの球数は100球。スタミナ面も問題はなかった。球速も変わっていなかっただけに、潮崎投手コーチは「全然分からん。球も変わっていないと思うけど…」と突然の変調に首をひねった。
 今季6度目のサヨナラ負けとなったが、救いはソフトバンク、ロッテが敗れ、ゲーム差が縮まらなかったこと。「これが野球の怖さ」と渡辺監督。残り17試合。手痛い敗戦を引きずる暇はない。

 ▼西武・シコースキー(サヨナラ打を浴び3敗目)準備は大丈夫だった。こんな日もある。またあしただよ。
 ▼西武・大島(7回に今季1号ソロ)練習はうそをつかないと思いました。

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2010年9月5日のニュース