肩に力入っていた松井秀「正面にいっちゃいましたね」

[ 2010年9月5日 08:23 ]

アスレチックス戦で無安打に終わったエンゼルス・松井秀。右はソーシア監督

 エンゼルスの松井秀喜外野手は4日、オークランドで行われたアスレチックス戦に「5番・指名打者」で出場して3打数無安打だった。内容は二ゴロ、中飛、四球、右飛で打率は2割6分。チームは1―3で負けた。

 活気に乏しいエンゼルス打線は、前のマリナーズ戦のように松井秀が打たなければ勢いがつかない。好機で立った序盤の2打席は「対応は悪くなかった」と言うが、一番求められる結果を出せなかった。「正面にいっちゃいましたね」。無表情のまま乾いた口調だった。

 松井秀は周囲が活発である、ないに関係なく「自分の打撃は変わらない」と言う。だが、好調でも前日は控えに回され、期するものがあったのだろう。打席で明らかに肩に力が入っていた。

 1回2死一、二塁の先制機は二ゴロ、2死満塁だった3回は中飛に倒れた。芯でとらえたとはいうものの、打球に本来の勢いは感じられない。

 チームは地区4連覇が大きく遠のき、消化試合の気だるささえ漂う。貧打による2連敗で、借金は今季ワーストに並ぶ6に膨らんだ。(共同)

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2010年9月5日のニュース