巨人 無策3つの凡退…敵地8連敗の屈辱

[ 2010年9月5日 06:00 ]

<中・巨>7回表無死、巨人・阿部は左飛に倒れて天を仰ぐ

 【巨人0―3中日】45歳の中日・山本昌を勇気づけた3つの凡退だった。2回は阿部が初球のボール球に手を出して三邪飛に倒れ、3回は脇谷が2ボールから見逃せばボールだった高め直球を簡単に打ち上げ二飛。4回はラミレスがど真ん中の直球を打ち損じて捕邪飛に倒れた。いずれもイニングの先頭打者。球団ワーストの敵地での8連敗という屈辱につながった。

 試合前、伊原ヘッドコーチは敵地で勝てない現状を「相手が伸び伸び投げてくるから」と分析していた。今季中日戦の過去22試合、東京ドームの平均5・7得点に対して敵地は2・4得点。ナゴヤドームは東京ドームよりも広い。一発を恐れず腕を振ってくる投手に対しては足を絡めるなど攻撃に工夫が必要だが、この日零敗を喫した山本昌に対して先頭打者の出塁はゼロ。3球以内の凡退が6度もあった。
 先頭打者の内容や結果が相手投手の心理面に与える影響は大きい。3回2死二、三塁で小笠原が空振り三振に倒れ、2併殺もあったが、やはり先頭打者が出塁しなければ、攻勢に転じる雰囲気は生まれない。ナゴヤドームではなおさらだ。結局、散発6安打の完敗に原監督も「ナゴヤドームではなかなか打線が機能しない」と首をひねった。
 首位・阪神と2ゲーム差は変わらないが、7、8月と2カ月連続で負け越し、9月も2敗1分け。もはや敵地の連敗は関係ない。5日は中日との今季最終戦。負け続けたままでは終われない。

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2010年9月5日のニュース