久保痛すぎる2失投…満塁にした過程が原因

[ 2010年7月18日 06:00 ]

<横・巨>8回2死二、三塁、横浜・武山を打席に迎えた場面でマウンドの久保(右から2人目)に声をかける原監督

 【巨人5―7横浜】敗れた巨人ベンチにとっての想定外は、投手・山口に決勝打を浴びたことではなかった。同点の8回2死満塁。この状況をつくった久保の2球の失投を、伊原ヘッドコーチは「投手に打たれたことより、その過程が良くない」と敗因とした。

 (1)1死一塁、1ストライクからカスティーヨへの2球目 捕手・阿部が久保に外角高めへ外す球を要求したが、ストライクゾーンに入って中前打された。
 (2)1死一、二塁、2ストライクから吉村への3球目 阿部はマウンドに歩み寄り、見せ球の直球を挟んでからフォークで空振りを取ることを確認。しかし直球が暴投となって1死二、三塁となる。
 吉村は三振に取ると原監督は自らマウンドへ向かい、次打者武山を敬遠して山口との勝負を指示したが、結果は最悪だった。「点を取れる時に取れなかったことでこういう試合になった。いくらでも主導権を握れるチャンスはあった」と指揮官は振り返ったが、今季中継ぎの柱として奮闘している久保は44試合目の登板。6月まで防御率1・53と抜群の安定感も、7月は7試合で同13・50だ。制球力が売りの右腕にとって本来なら考えられない失投の連続でチームはこの日も2ケタ被安打。投壊の危機は食い止められていない。
 ▼巨人・久保(山口に決勝打を許し)ベンチの作戦(満塁策)に応えられなかった。阿部さんも“(投手・山口を)野手だと思ってこい”と言っていたので、やりづらさはなかったけど、要求よりも中に入ってしまった。競った場面でミスした方が負ける。マウンドの“投げミス”もそう。自分で自分の首を絞めてしまった。

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2010年7月18日のニュース