春夏連覇へ!興南 圧勝で甲子園一番切符

[ 2010年7月18日 17:32 ]

夏の甲子園出場を決め笑顔の興南・島袋投手

 第92回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間・甲子園)の代表校が18日、全国のトップを切って沖縄大会で決まった。今春の選抜大会で初優勝した興南が9―1で糸満に勝ち、2年連続9度目の出場を決めた。興南は沖縄勢初の夏の甲子園制覇と、1998年の横浜(神奈川)以来、史上6校目の春夏連覇に挑む。興南は1―1の7回に我如古盛次主将の満塁本塁打などで8点を勝ち越し、エースの島袋洋奨投手が3安打で完投した。

 春の選抜大会覇者、興南が全国で最初の夏の甲子園切符を手にした。我喜屋監督は「代表権を勝ち取ったことで、少し肩の荷は下りたかなと思う」とほおを緩めた。
 「ゲームをつくることだけを考えていた」と言う島袋が抜群の安定感を見せた。序盤に外角低めの真っすぐをうまく安打にされたことで、変化球中心に切り替えたのが奏功した。落差の大きい変化球を決め球に10奪三振。本塁打を浴びたほかは危なげない投球だった。
 打線の破壊力も健在だ。1―1の七回に島袋のスクイズなどで4点を挙げ、なお一死満塁。主将の我如古が変化球をとらえ、本塁打を放った。この回に一挙8得点で勝負を決め「一人一人がケースを想定して練習していることがこういう結果につながっている」と胸を張った。
 これまで春夏連覇を果たしたのは5校だけ。沖縄勢の悲願でもある夏の甲子園大会制覇と合わせ、二つの偉業に挑むエース島袋は「夏のレベルは春と全然違う。自分たちもレベルアップしているところを見せたい」と決意を込めた。

続きを表示

2010年7月18日のニュース