横浜は約2カ月ぶりの連勝と2年ぶりの巨人戦連勝

[ 2010年7月18日 19:58 ]

 【横浜8―7巨人】テスト入団の新戦力が、横浜ナインを狂喜乱舞させた。4―7の9回1死満塁、ハーパーがクルーンの初球をとらえると、打球は快音とともに右中間席へ吸い込まれた。土壇場での逆転サヨナラ満塁弾。尾花監督は「本当に思いも寄らぬ結末。よく一発で仕留めてくれた」と声を上ずらせた。

 制球に苦しむ守護神の甘く入ったスライダーを逃さなかった。打球の落下点を見届けることなく、ベンチに向かってガッツポーズをするほど、会心の感触だった。28歳は「手の届く範囲の球を強く振ることだけ考えた。打席が回ってくればいいと思っていた」と誇らしげに言った。

 メジャー出場歴はなく、飛躍のために日本でのプレーを熱望。今年、米独立リーグでともにプレーした元横浜の仁志敏久氏が「変化球に強く、崩されない。選球眼もいい」と入団を後押ししていた。193センチ、112キロの巨漢は、この日4安打をマークするなど11試合で5本塁打、打率4割8分7厘。体格に似つかわしくない柔らかい打撃は、日本で生きている。

 劇的な決着で、横浜は約2カ月ぶりの連勝と2年ぶりの巨人戦連勝。大きく沈むチームにとって、価値の高い一振りだった。

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2010年7月18日のニュース