マートン4安打3打点!阪神再び1・5差

[ 2010年7月18日 06:00 ]

<ヤ・神>8回2死、マートンは右前打を放ち、この日4安打をマーク

 【阪神9―5ヤクルト】その胸中は熱く、しかし打席では冷静に努めた。6回2死一、三塁。阪神・マートンが甘い直球を中前にはじき返した。

 「コーチが熱くなるのは選手を守るために米国でもよくある。そういう意味でも勝ちたかったんだ。いい場面で打点を挙げられたのは気分がいいが、それも走者がいればこそ。だからチーム全体の勝利だと思う」
 4回に平野、和田打撃コーチが退場処分。平野は「僕は1球に命を懸けてやっているんで…。チームに迷惑を掛けて申し訳ない」と反省したが、同時にこの試合にかけるナインの気持ちを代弁していた。
 そして、自らのバットでチームを勝利に導いたのがマートンだった。2―0の3回1死二、三塁では高めの変化球を中前へ2点適時打。4安打3打点の猛爆で、打率・357として首位打者に返り咲いた。シーズン安打ペースも222本となり、阪神の外国人選手では1993年のオマリー以来となる首位打者の期待も膨らむ。そのオマリー氏(前阪神駐米スカウト)は日本の暑さへの対応がタイトル獲得への鍵と見ており「夏場に調子を維持できれば十分にチャンスはあるよ」と言う。この日のマートンは今季初めて試合直前のシートノックで右翼守備には就かず、夏バテ対策としてベンチに待機した。
 これで首位・巨人に1・5ゲーム差と再接近。「1位でシーズンを終われるように頑張りたい。センター方向を意識すれば、これからも結果につながると思う」。28歳の助っ人は首位奪回には絶対に欠かせない。

 ≪5度目4安打以上 球団記録にあと1≫マートン(神)が4安打3打点。1試合3安打以上の猛打賞は13度目で、うち4安打は両リーグ最多の5度目だ。1試合4安打以上のプロ野球記録は04年荒木(中)の9度だが、阪神では69年藤田平、99年坪井の6度となっており、球団記録にあと1度に迫った。これで今季マートンが猛打賞を記録した試合にチームは11勝2敗(勝率・846)。4安打なら負けなしの5勝とマートンのバットがチーム浮沈のカギを握っている。

 ▼阪神・金本(2試合連続のスタメンで1700試合連続出場。試合後は弟分の新井の11号2ランを喜び)かっこええな。打った後に(打球を見ながら)3秒は止まっていた。

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2010年7月18日のニュース