慶応イヤーにしよう!初回に5点、三宮5回完全

[ 2010年7月18日 06:00 ]

<金沢・慶応>7回コールドで勝利し、笑顔で応援席に向かう慶応ナイン

 【神奈川・慶応8―0金沢】神奈川大会では、2年ぶりの出場を目指す慶応が8―0の7回コールドで初陣を飾った。

 兄貴たちに続く!2年ぶりの出場を目指す慶応が、金沢に7回コールド8―0で快勝した。初回に一挙5点。梅雨明けした炎天下のグラウンドで鮮やかな速攻を披露し、「打線が右打ちの意識を実践してくれた」と上田監督の口調も滑らかだ。
 初回1死二塁から3番・橘の右中間二塁打で先制。5番・藤本からの3連打を含む計6安打で一気に試合の主導権を握った。先発の2年生左腕・三宮は5回を打者15人の完全投球。陸の王者の弟分にふさわしい、堂々の戦いぶりだった。
 「今年は慶応イヤーにしようと盛り上がっているし、これからですよ」と上田監督。大きな刺激を受けた。昨年末に元巨人の江藤省三監督が就任した慶大が、今春の東京六大学で11季ぶりの王者となった。ナインは5月31日の早慶戦の3回戦を全員で観戦。優勝の瞬間を見届けた。上田監督は、元プロ監督の失敗を責めないスタイルをならって選手を指導。6月下旬から7秒に1回のペースで行うようになった素振りのスタイルは、大学生コーチを通じて教わったもの。リードオフマンの役目を果たした主将の佐藤旭も「慶大効果です」とニンマリだ。
 7月上旬に行われた激励会。慶大の前島信部長の「君たちも優勝してください!」の言葉に勇気をもらった。陸の王者が狙う夏の王者。兄弟Vへ、激戦区を一気に駆け上がる。

 ▼今春の慶大優勝メンバーの中の慶応OB 開幕時には登録選手29人中、慶応卒は11人登録された。05年のセンバツを経験している渕上(4年)は遊撃手、山口(4年)は左翼手として春のリーグ全13試合にスタメンで出場した。竹内一(4年)は早慶3回戦で4打数3安打と活躍。ほかにも高尾康(4年)、伊場(3年)、山崎(2年)らが存在感を示していた。

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2010年7月18日のニュース