小久保11試合目で今季1号!4打点に笑み

[ 2010年4月3日 14:43 ]

 【ソフトバンク10―6楽天】完ぺきにとらえた打球は、勢いよく左翼席へ飛び込んだ。同点で迎えた七回にソフトバンクが1点を勝ち越し、なお1死二塁。小久保は「やっとこさ。やっと出た」と繰り返して喜ぶ1号2ランを放った。主将の一振りが、行ったり来たりの試合の形勢を引き寄せた。

 「変化球が頭にあった。低めのフォークに手を出さないようにと思っていた」と言う岩隈の5球目。フォークボールが高めに浮いたのを逃さなかった。
 第1、3打席でも適時打を放ち、3安打4打点。3月20日、日本ハムとの開幕戦でもダルビッシュを相手に3安打した。「いい投手は失投が少ないし、集中力が高まる」。好投手に対しての勝負強さは心強いかぎりだ。
 全試合出場を果たしながら18本塁打に終わった昨季は、打球が伸びずに首をかしげることも多かった。「もう一度30本打ちたい」とオフから打撃フォームを改造し、開幕11試合目でようやく生まれた今季の初本塁打だった。「(感覚を)忘れていた。久しぶりで気持ち良かった」。ベテランに自然と笑みがこぼれた。

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2010年4月3日のニュース