川本逆転サヨナラ2ラン!ヤクルトが乱打戦制する

[ 2010年4月3日 18:23 ]

9回、逆転のサヨナラ2ランを放ち生還する川本(28)を迎えるヤクルトナイン

 【ヤクルト13-12横浜】ヤクルトが逆転サヨナラ勝ちで両軍計38安打の乱戦を制し13年ぶりに開幕3カード連続で勝ち越し。7回に逆転されたが10―12の8回にガイエルがソロ。9回には代打川本が2ランを放った。

 代打を告げられる直前、ヤクルトの川本はレガースを付けて延長戦に備えていた。「(この日先発から外れた)宮本さんがいくと思っていた」
 11―12の九回2死三塁、相手投手は山口。150キロを超える球を持つ抑え右腕に対し、ベンチの思惑は川本の予想とは違った。高田監督は「速い球に強いのは川本」。広島・崇徳高―亜大からドラフト4巡目で入団した6年目の2番手捕手にレガースを外させた。
 山口は初球からすべて直球。3球目の153キロ。川本はバットの芯に当てたが、始動が早く三塁方向へのファウルで追い込まれる。ここで「指1本分短く持った」と修正し「中途半端になりたくなかった」と得意の直球にほぼ狙い球を絞った。
 4球目はまたも直球、狙い通りだった。155キロを今度は完ぺきにとらえて左翼席へ。プロ初のサヨナラ打は劇的な代打逆転弾。控えと主力の差が大きいとされるチームの弱点に、光を差すような大仕事をした。開幕から好発進したチームの勢いを加速させ「興奮している。あきらめない雰囲気を続けていきたい」とお立ち台で声を上ずらせた。

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2010年4月3日のニュース