興南一丸 延長12回ミスついて5点

[ 2010年4月3日 18:36 ]

 【興南10―5日大三】興南ナインのつかんだ自信は、揺るがなかった。「緊張を楽しめた。最後まで気持ちが切れなかった」。苦しい試合を制しての頂点に、我如古主将は誇らしげだった。

 三塁側スタンドを埋めた大応援団の指笛を背に延長12回、一気に相手のミスをついた。真栄平が一塁手へのゴロでヘッドスライディング。ベースカバーに入った日大三、山崎がボールをこぼしていた。連続四球で1死満塁とし、安慶名のゴロが今度は三塁手の本塁への悪送球を呼ぶ。勝ち越しの2点が入り、島袋の二塁打でダメ押しした。
 昨年は春、夏とも初戦敗退。打線が打てず、好投の島袋を援護できなかった。苦い経験をしたメンバーが多く残った今春、1回戦で関西の好投手堅田を攻略し「チームの流れが変わった。今までやってきた練習で結果が出て、自信がついた」と我如古は言う。全5試合、すべて2けた安打で強敵を次々に破り、昨年は甲子園で無安打だった主将は大会タイ記録の13安打を放った。
 我喜屋監督は「選手が生まれ変わった」と驚き、我如古は「チームが一つになった決勝ができた。すべてが最高」と顔をくしゃくしゃにした。島袋頼みだったチームの鮮やかな変ぼうで、初の栄冠に届いた。

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2010年4月3日のニュース