それでもねぎらう指揮官「本当によくやった」

[ 2010年4月3日 17:00 ]

 【日大三5―10興南】延長12回、日大三は度重なる失策から致命的ともいえる5点を失った。それでも小倉監督は「選手は本当によくやった」と何度も繰り返した。ミスした選手を責めることはなかった。

 「打てなかった」と指揮官は敗因を一言で総括した。自慢の強力打線が7回以降の6イニングで1安打だけ。昨秋から準決勝まで公式戦で1度しか三振がなかった4番の横尾が2三振するなど実に計11三振を喫した。
 一方で今大会わずか3失点だった好左腕に2本塁打を浴びせ、5点を奪った。投手が優位とされる春の甲子園に、5試合で46得点。「手応えは十分つかんだ」と小倉監督は言い、さらなる打線の強化を誓った。
 どんな好投手でも打ち崩す強力打線をつくる。日大三のチームづくりの方針にぶれはない。3打席連続三振で代打を出された畔上は「うちの打線がかなわなかった。こんな悔しい思いは二度と味わいたくない。もっと練習しないと」と声を震わせた。毎晩、日付が変わる時刻まで素振りに励むという、チーム一の練習量を誇る男が、夏への決意を固めた。

続きを表示

2010年4月3日のニュース