11K!ダル8回1失点で今季初白星

[ 2010年4月3日 14:39 ]

西武に勝利し、ファンとタッチする日本ハムのダルビッシュ

 【日本ハム2―1西武】泥沼の連敗を5で止めたのはやはり、この男だった。日本ハムのダルビッシュが今季3度目の登板で初勝利。開幕から10戦目にして、ようやく先発に白星が付いた。

 8回1失点で、奪った三振は11。すべてが空振りだった。特に集中したのは六、八回のピンチで迎えた中村との勝負。六回1死一、三塁では147キロの速球で打ち取り、八回1死一、二塁ではスライダーで3球三振に仕留めた。「(変化球を)空振りしてくれるのは、いい傾向。真っすぐが行っている証拠」と本人も手応え十分だ。
 九回は新守護神のウルフが締め、来日初セーブ。1点差で競り勝った。「みんなでひとつの試合をつくれたので、明日につながれば」とダルビッシュ。自身の1勝目よりも、継投での勝利の形ができたことを喜んだ。
 143球を投げた右腕はこの日の登板に「一発で流れを変えるつもりでマウンドに上がった」と期するものがあった。エースの気迫が、7試合ぶりの勝利をもたらしたのは間違いない。「長かった。本当にダルビッシュは頼りになる」と梨田監督の顔に、久々の笑みが広がった。

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2010年4月3日のニュース