松井秀 開幕シリーズで外野守備あるぞ!

[ 2010年3月30日 06:00 ]

打撃練習の球拾いするエンゼルス・松井はボールをまとめて投げ返す 

 エンゼルスのマイク・ソーシア監督(51)は28日(日本時間29日)、早ければ開幕直後にも松井秀喜外野手(35)を左翼で起用する方針を示した。近日中のオープン戦でフルイニングに近い形で守備に就かせ、ひざの状態がよければ、開幕7連戦中に外野で先発出場する可能性が出てきた。この日のインディアンス戦は「4番・DH」で出場し、2四球を含む1打数無安打だった。

【オープン戦成績


 開幕まであと8日。これまで慎重に言葉を選んできたソーシア監督が、松井のシーズン守備復帰に明確な方針を定めた。復帰を焦らせないため、2日前には「(5月下旬以降の)敵地での交流戦で守れれば」と発言。しかし、左ひざの良好な経過をふまえ「肉体的な準備が整えば、外野のローテーションに入る」と、シーズン開幕からのDH兼外野手としての起用にゴーサインを出した。

 すでにオープン戦2試合で左翼を守ったが、最後のハードルが守備でのフル出場。指揮官は「1試合フル出場で守備に就いてもらいたい。それで(後日)どういう反応が出るか見たい」とした。この点に関し、レネキー・ベンチコーチは「オープン戦の間に7~9回を守らせるつもりで監督と話し合っている」と説明。ナイターの確認も兼ねることができる、本拠地エンゼルスタジアムでの来月1日パドレス戦か2日ドジャース戦での最終テストが濃厚だ。

 松井はひざの状態について「僕の中では順調」と手応え。痛み再発へ引き続き注意を払いつつ、守備でのフル出場やナイター出場にも「やってみたい。できればいいと思う」と意欲を示した。この最終テストをクリアすれば、晴れてエ軍外野陣の一員として週1~2試合の出場が可能になる。早ければ、ツインズ、アスレチックスと戦う来月5日からの開幕7連戦終盤で守る可能性も十分ある。

 この日のインディアンス戦では2四球と遊ゴロで1打数無安打。スイングしたのは1度だけだったが「ちゃんとボールは見えていた」と好感触を維持。走塁でも4回、二塁からケンドリックの左中間二塁打で軽やかに生還した。あとは守備で首脳陣と自身を安心させるだけ。完全復活へのシナリオが見えてきた。

 ▽松井の今オープン戦での守備 22日ドジャース戦で、4番・左翼として08年6月15日アストロズ戦以来645日ぶりに実戦守備へ復帰。4回を守り打球処理はゼロだったが、カバリングや打球への一歩目の反応などでスムーズな動きを披露した。26日ジャイアンツ戦でも4回を守り、守備機会は3回に正面に近い飛球を捕球した1度。いずれの試合の翌日にも、ひざへの悪影響は見られなかった。

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2010年3月30日のニュース