秋は二塁打1本だけなのに…甲子園で勝ち越し本塁打!

[ 2010年3月30日 17:14 ]

 【大垣日大6―2大阪桐蔭】大垣日大が苦戦した1回戦から見事な変わり身を見せ、準優勝した2007年以来の8強入りを果たした。阪口監督は「百点満点。足りないところはない」と、選手たちを手放しで褒めた。

 8番時本の打棒が光った。二回2死一、三塁で中前へ先制打。2―0の四回は1死一塁から内角球をたたくと、打球は快音を残して右翼席へ。「スタンドの歓声も聞こえなかった。最高です」と、無我夢中でダイヤモンドを一周した。
 時本は昨秋の公式戦18試合、64打数で20安打を放ったが、長打は二塁打が1本だった。冬場は連日、内外角を徹底的に意識して約300球のティー打撃、さらに約2時間のフリー打撃で打ち込んだ。必死にバットを振り込み、積み重ねた努力が、大舞台での価値ある2安打につながった。「あの練習が役に立った。体が反応してくれた」と、時本は満面の笑みを浮かべた。
 大垣日大は、相手のミスを見逃さず次の塁を狙う、持ち味の積極的な走塁もあった。7安打で6得点とそつのない攻めだった。二回に先制の足場となる二塁打を放った主将の小尾は「チームが掲げていることがよくできたと思う」と満足げに話した。
 これで昨秋から公式戦の連勝は20に伸びた。明治神宮大会の覇者が、いよいよ調子を上げてきた。

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2010年3月30日のニュース