尾花ベイに珍兵器!ストレス発散?サンドバッグ

[ 2010年3月30日 06:00 ]

横浜スタジアムの一塁側ベンチ裏に設置されたサンドバッグ

 蹴って、殴って、そして勝つ――。横浜は本拠地開幕戦となる30日の巨人戦を前に、横浜スタジアムの一塁ベンチ裏のミラールームにボクシング用のサンドバッグを設置した。横浜・島田誠ヘッドコーチ(55)が発案したもので、素振り用にはもちろん、むしゃくしゃした時のストレス発散にも効果は絶大。この必殺アイテムで、昨季も6勝18敗で4年連続負け越し中の巨人をKOする。

 チャンスに凡退、あゝ悔しい。バットを叩き付け、壁のひとつも殴りたい。そんな時の心強い味方が、一塁ベンチ裏のミラールームに登場した。ボクシング用のサンドバッグ。長さ1・2メートルで直径40センチ、重さ40キロの本格的なもので、価格は税込み2万5200円だ。

 「スイングしても良し、発散するために何しても良し、やからね。ウチはおとなしい選手が多いけど、いつもいつもおとなしかったら駄目。サンドバッグをぶっ壊すぐらいの気持ちがないと」。

 発案者の島田ヘッドコーチが力説する。練習の一環として素振りで使用しても、強いインパクトを養うために効果は大。しかしそれ以上に、むしゃくしゃした思いをサンドバッグにぶつけることでストレスを発散できる。それも故障を恐れずに、だ。04年6月1日(福岡ドーム)には、ダイエー(現ソフトバンク)・杉内がロッテ戦でKOされベンチを殴打。両手首を骨折したことがある。当時、島田ヘッドは外野守備走塁コーチ、尾花監督は投手コーチとしてその場にいた。同じ失敗を繰り返さないためにも、サンドバッグは何より効果がある。

 「悔しいといって、ベンチで歯ぎしりしてても仕方がない。プロはがむしゃらにやらないと」と島田コーチ。熱い思いはサンドバッグに、そしてグラウンドで相手にぶつける。尾花監督にとっても昨季まで4年間在籍した古巣との対決。「平常心でいきます。巨人?目の前の1勝を大事に戦うだけ」と話したが、胸のうちは熱く燃えているに違いない。

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2010年3月30日のニュース