巨人移籍後初登板…藤井、好投も白星つかめず

[ 2010年3月30日 21:31 ]

 【巨人4―3横浜】7回3失点。及第点の数字だが、リードを守って救援につなぐことはできなかった。巨人の藤井は七回に逆転本塁打を浴び「もうひと踏ん張りできず、申し訳ない」と自らを責めた。

 六回までは3安打無失点の好投。右打者の懐に食い込む球で内角を突いたことで、決め球のチェンジアップの効果も増した。「一人一人、丁寧に勝負した」と言う通りの投球で、技巧派の本領を発揮していた。
 落とし穴があったのは1―0で迎えた七回。先頭のスレッジに安打されると、吉村には5球ファウルで粘られた末に四球。続くカスティーヨに、初球の甘いスライダーを左中間スタンドへ運ばれた。勝負どころでの失投に「最悪の1球を投げてしまった」と後悔しきりだった。
 日本ハムからフリーエージェント(FA)権を行使して移籍し、この日が新天地での初登板。チームは逆転勝ちを収めたが、詰めの甘さで自身は白星をつかみそこねた。試合後は「追い付いてくれて助かった。僕のミスを取り返してくれた」と打線に感謝していた。

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2010年3月30日のニュース