森本が甲子園初完投勝利!チームは通算130勝

[ 2010年3月30日 06:00 ]

<神港学園・中京大中京>接戦を制しスタンドに挨拶に向かう中京大中京ナイン

 【センバツ 中京大中京2-1神港学園】中京大中京の森本が味方のミスに動じることなく甲子園初完投勝利を挙げた。同点の6回、遊撃手・川本が一塁へ悪送球。さらに無死一、三塁から二盗を決められ二、三塁とされた。それでも昨夏の甲子園で優勝を経験している右腕は慌てなかった。

 前仲をスライダーで遊ゴロに打ち取ると「左バッターにはチェンジアップを決め球にしました」と後続を連続で空振り三振に仕留めた。大藤監督が「点を取られたら終わりと思った」というピンチを自慢の緩急を使った投球でしのいだ。

 7回には失策を犯した川本が「借りを返したかった」と左前打で出て勝ち越しのホームイン。1、2回戦とも1点差の接戦を制した森本は「1点勝負は分かっている。また我慢強い試合を」と言った。これでチームは甲子園通算130勝。2年連続の8強進出で夏春連覇へまた一歩近づいた。

 <神港学園 伊藤は不発「打ち損じが…」>初戦の高知戦で高校通算67号を放った神港学園の注目のスラッガー・伊藤は不発に終わった。初回1死一塁、勝ち越し機で迎えた5回1死一、二塁はいずれも空振り三振。チェンジアップを交えた相手バッテリーの配球にタイミングを狂わされ、3打数無安打に封じられた。「打ち損じが多かった。夏はマークされると思うが、しっかり呼び込んで打てるように練習したい」と課題を挙げていた。

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2010年3月30日のニュース