ヤクルトのルーキー左腕が初登板で初勝利!

[ 2010年3月30日 22:32 ]

 【ヤクルト5―2中日】吐く息が白くなるほどの寒さ。ヤクルトの中沢は立ち上がり、初登板の緊張も相まってカーブが高めに抜けていた。一回2死、森野にはこれが3球連続で外れて四球を与え、次のブランコに特大の先制2ランを浴びた。

 しかし「社会人でやった強みを持っている」。トヨタ自動車からドラフト1位で入団した新人左腕は二回からすぐさまカーブを立て直した。イニング間にはカイロを手に握るだけではなく、投球練習を増やして指先まで温めるなどし「すぐに自分の感覚で投げられた」。緩急巧みに結局、六回途中まで一回の失点のみ。オープン戦でも強風下で好投したように、本拠地初戦の先発を任されるに至った、悪条件下で試合中に修正する能力の高さを示した。
 今季の新人では一番乗りで勝った。ヤクルトの3連勝にも貢献し「どんどん勝ち星を増やしていきたい」。実戦派の左腕は巨人に勝ち越したチームの勢いをつないだ。

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2010年3月30日のニュース