ダルビッシュ父もメジャー移籍を容認

[ 2010年3月30日 06:00 ]

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(23)の父・ファルサ氏(49)が29日、スポニチ本紙の取材に対し、メジャー移籍を容認する発言を行った。

 「彼がそう言っているのならばいいんじゃないですか。赤ちゃん(次男)も生まれたばかりだし、奥さんともよく相談してほしい」。ファルサ氏はそう語った。前日にダルビッシュが「一歩一歩階段を上がっていくつもり」と将来的にメジャー移籍する意思を明らかにしたことを受けての発言で、「周りは“今年中にも…”と話をするけれど、そんなすぐの話ではないと思う」と前置きしながらも、息子の挑戦に理解を示した。学生時代に米留学の経験もあるファルサ氏らしく、世界を舞台に活躍することに異論はない。

 ダルビッシュは完全オフとなったこの日、家族と都内を散歩するなどリラックス。メジャー移籍問題については無言を貫いた。ただ一方で、日本ハム・藤井球団社長はこの日、チームに欠かせない選手であるとしながらも、「最後は本人の気持ち次第」と話し、ダルビッシュの希望を最優先する意向をあらためて示した。早ければ今オフのポスティング・システム(入札制度)によるメジャー移籍にも柔軟に対応していく方針だ。

 日本最強右腕が今オフにも海を渡る可能性が急浮上してきたことで、メジャー各球団も目の色が変わってきた。27日ロッテ戦(千葉マリン)にはヤンキースの紀田スカウトが視察したが、同じニューヨークを本拠とするメッツの大慈弥スカウトも「今季は最低でも10試合以上は見に行く」と例年以上のペースで視察する方針を明かした。今後のダルビッシュの登板試合にはジャイアンツ、マリナーズも視察に訪れる予定で、ダルビッシュ争奪戦は激化する一方だ。

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2010年3月30日のニュース