6番降格に燃えた!三田がサヨナラ打

[ 2010年3月30日 06:00 ]

<広陵・宮崎工>9回裏無死満塁、広陵・三田は中前にサヨナラ打を放ちガッツポーズ

 【センバツ 広陵1-0宮崎工】広陵・中井監督の無言のカツにバットで応えた。

 サヨナラ打を放ったのは、1回戦で3番に座りながら無安打で、6番に降格した三田。0―0の9回、3、4番の連続安打と敬遠で迎えた無死満塁で、低めの直球を中前へはじき返した。指揮官が「集中力があればいい選手になれる」と言い続けた2年生は狙っていた初球を見事にとらえ「悔しかった。結果が出てうれしい」と声を弾ませた。投げても、1回戦で8四死球と乱れたエースの有原が「最悪だった初戦の反省を生かせた」と2安打完封。初戦の反省を2回戦に生かして勝ち上がるさまは、古豪の経験の重みを感じさせた。

 <宮崎工 浜田力尽く…>宮崎工のエース・浜田が最後に力尽きた。1回戦では無四球で完封。この試合は4四死球と自慢の制球力がやや乱れながらも粘り強い投球で再三のピンチをしのいでいたが、甲子園で初めての失点でサヨナラ負けを喫した。「延長戦に持ち込みたかったが…。9回は思い切り振ってくる相手に甘く入ってしまった」と悔しがった左腕は「球のスピードとコントロールを磨いて、夏に戻ってきたい」と飛躍を誓った。

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2010年3月30日のニュース