えりちゃん 堂々直球K斬りデビュー!

[ 2009年3月28日 06:00 ]

<大阪・神戸>9回、吉田えりは初球からナックルを投げる

 関西独立リーグは27日、京セラドームでの大阪―神戸戦で開幕した。男性に交じってプレーする初の女性プロ野球選手、神戸の吉田えり投手(17)は最終回に2番手で登板。先頭打者に四球を与えたが、次打者を97キロ直球で空振り三振に斬り、最高のデビューを飾った。

 神戸のリードで迎えた9回表だ。吉田が三塁側ファウルゾーンでキャッチボールを始めると、ファンがカメラを手にフェンスに駆け寄る。約50人の報道陣が集結。テレビカメラ7台も一挙手一投足を追った。
 その裏。「最高の調子でマウンドに立って抑えた時が本当にプロになった時だと思う」と意欲を口にしていた17歳の少女が歴史的なマウンドに向かった。1万1592人の視線が一斉に注がれる。
 5番・平松への初球。内角低めに外れた。そこからストレートの四球。重苦しい空気が球場を包む。2人目は代打・古屋。99キロ直球で初のストライクを奪う。得意のナックルを交えながらカウント2―2として5球目。内角高めの97キロ直球で空振り三振に仕留めた。
 帽子を脱いで小走りにマウンドを降りる1メートル55の吉田に、大拍手が送られる。吉田は「もっと長いイニングを投げて頼られる投手になりたい」と成長を誓った。

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2009年3月28日のニュース