WBC余波 虎イタッ…岩田、前半戦絶望

[ 2009年3月28日 06:00 ]

 阪神は27日、WBCに出場した岩田稔投手(25)が大阪市内の病院でMRI検査を受け「左肩肩峰下(けんほうか)滑液胞炎」と診断されたと発表した。全治は不明で、当面はノースローで様子を見る。復帰は早くても5月下旬になる見込みだが、今後の回復具合では前半戦絶望の可能性も出てきた。

 岩田は17日(日本時間18日)に行われたWBC2次ラウンド2回戦の韓国戦に5番手で登板。8回2死二、三塁から連続四球を与えて降板し、降板後に違和感を感じたという。この日チームに合流した岩田は、甲子園の室内練習場でナインには「調整不足ですぐ合流とはいきませんが頑張ります」と気丈にあいさつした。それでも故障個所については「(痛みは)それほどでもないです。早く復帰できるように頑張るだけですので…」。努めて冷静に現状を話した岩田だったが、その表情は落胆に満ちていた。
 過去、阪神では安藤が一昨年に同じ症状で戦列を離脱。当時は3月中旬にチームを離れ、復帰できたのは8月下旬。今後の見通しについて真弓監督は「そんなに長くかからない感じやけど。(5月中旬から始まる)交流戦までかからないんじゃないかな。ただ、投手の肩。慎重にやらないといけない」と厳しい表情を見せた。
 順調なら4・10巨人戦で今季初登板の予定だった岩田。鳴尾浜で約1時間半の治療を終え、帰り際に「頑張るでえ」と言ったが、チームにとってはあまりにも痛い先発左腕の離脱となった。

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2009年3月28日のニュース