失策、野選、暴投…渡辺監督「気を引き締めろ」

[ 2009年3月28日 18:56 ]

6回を投げ終えた先発の岸(11)に、厳しい表情で声を掛ける西武の渡辺久信監督(左)

 【西武1―8ヤクルト】連続日本一を目指す西武にしては、らしくなかった。精彩を欠いた岸の投球に、淡泊な打線。8回は小野寺が先頭に四球を与え、失策、野選、暴投と自滅しての3失点。この日に限らず、開幕が近い時期に、気になる敗れ方が続いている。

 渡辺監督が動く。試合後、ナインを集めてこう言った。「5位からだった去年を思い出せ。もっとギラギラしたものがあったはずだ。うちはまだ強いチームじゃない。気を引き締めろ」。オープン戦で前に出て訓示したのは初めてのことだ。
 昨年とは打って変わって前評判は高い。オープン戦は11位だが、WBC組の不在など言い訳はいくらでもある。12球団最低の防御率5・24はともかく、「最大の敵」と口を酸っぱくして言っていた油断や慢心が監督には見えたのかもしれない。
 「一番やっちゃいけない試合。このままオープン戦最終戦に入るのが嫌だった」と渡辺監督は言う。戦力は十分だ。あとは何が大事か。現役時代に優勝を何度も経験した指揮官が、絶妙なタイミングで、思い切りチームのねじを巻いた。

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2009年3月28日のニュース