ダル負けん！ＮＰＢ球でも161キロ「出る」

チームに合流し、笑顔を見せるダルビッシュ有

　日本ハム・ダルビッシュが札幌ドームでのチーム練習に合流し、いきなり剛球を投げ込んだ。「２日間休んで体が軽すぎた。ボールはこっちの方が軽いけれど大丈夫」。昨季１０月、西武とのＣＳ第２ステージ以来のＮＰＢ球で５５球。ブルペンで見守った厚沢投手コーチは「さらに球が速くなった。（ＷＢＣ決勝で出した）１００マイル（約１６１キロ）ぐらいの印象があった」と目を丸くした。そんな周囲の驚きにも「１６０キロ？ここでは先発なので無理。でも抑えならそれくらいは出ると思う」。力強い言葉は好調の証拠でもあった。

　２９日の横浜戦は先発で２回を投げる。「もっと投げられると言われたが、他の投手もいるので…」と指揮官。それほど楽天との開幕戦に懸ける意気込みは凄い。「開幕まで１週間だし、岩隈さんにメールで精神をやっつけようかな」。エース対決は過去２戦２勝。「僕は負けないッスよ」。ジョークも直球も鋭い最強右腕に不安はない。